院長ブログ

ニキビの治療④ミノマイシン

●捨てがたい飲み薬・ミノマイシン

昔から「ざ瘡」の治療に使用されてきたミノマイシンという薬があります。
テトラサイクリン系の抗生物質で、「抗菌作用」のほか「抗炎症作用」があり、ざ瘡の炎症性丘疹(赤いニキビ)に有効です。
わたしの印象としては、抗菌作用よりも抗炎症作用によって効果を発揮している気がします。

ざ瘡のガイドラインにおいてもテトラサイクリン系の抗生物質は「C1」と評価されており、ロキシスロマイシン(ルリッド)の「B」には劣るものの、一定の証拠のある治療薬です。

●適応症の問題

実は「ざ瘡」という病名では、ミノマイシンを処方できないことになっています。
「表在性皮膚感染症」という病名をつければ問題ないのですが、お役所の方針で「ざ瘡」には適応がないことになっています。
ガイドラインで一定の評価をされていながら、厳密には処方できない。
このあたりの事情は一般の方には理解不能かもしれません。

これをお読みの方の中にもミノマイシンを処方されている方がいると思いますが、有効性があるのは確かですので、引き続き医師と相談しながら服用を続けるのがよいと思います。

●副作用などにも注意

ミノマイシンは一定の効果があり、薬価的にも高いものではないので、ニキビ(厳密には表在性皮膚感染症)の有用な治療手段です。
しかし、いくつか副作用などの問題があるので、そのあたりは注意が必要です。

この薬において注意が必要なのは、胃腸症状、皮膚の色素沈着、めまいなどです。
まれには肝機能障害など重い副作用も起こりえます。
併用する際に注意が必要な薬剤もいくつかあります。

主治医とよく相談しながら服用した方がいいでしょう。

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