院長ブログ

AGA(男性型脱毛症)の治療について・その1

苫小牧の皮膚科医院 『たかはし皮膚科クリニック』、院長の高橋幸夫です。

今日はAGA(男性型脱毛症)の治療のお話です。

プロペシアは男性のみに有効です

 

 

 

 

※プロペシアは男性のみに有効です
(女性への処方は不可とされています)

 

当院には薄毛で悩む男性患者さんが大勢通院されています。
AGAと呼ばれるタイプの薄毛に対し、効果的な治療薬があるからです。
当院のホームページに治療の紹介を掲載したところ、「爆発的」と言っていいくらい、薄毛治療の患者さんが一気に増えました。
今回は、当院のホームページに掲載しているAGA治療の内容を、ほぼそのまま紹介したいと思います。

ますは、その1です。

【 薄毛・AGA(エージーエー)の悩み 】

「このまえ、ひさびさに父親に会ってショックを受けました。まだ50代なのに薄毛がかなり進行していたんです。将来、じぶんも父親のようになるかもしれないと思うと、不安で仕方ありません。皮膚科に行くと、薄毛に効くクスリを処方してもらえると聞いたのですが…」

AGAの相談で来院された男性の悩みです。

AGA(androgenetic alopecia:男性型脱毛症)とは、男性ホルモンが頭皮の毛根に作用することで進行する薄毛のことです。「前頭部の生え際」と「頭頂部」の毛が徐々に薄くなっていきます。(「側頭部」と「後頭部」の毛は最後まで残ります)
主として年齢と体質を背景に起こる自然な変化であり、病気ではありません。薄毛という外見的な変化はあるものの、健康的な生活に障害になることは一切ありません。
しかし、AGAが自信の喪失、自己肯定感の低下、消極的な行動につながっている方がいるのも事実です。
カツラ、育毛剤、増毛法のCMが頻繁にTVで放映されていることが、薄毛に悩んでいる方がいかに多いかを示しています。

【 AGAは進行性 】

AGAは進行性です。
3年、5年、10年と経過するうちに徐々に髪の毛が薄くなります。そして毛根が極度に委縮してしまうと、その毛根を再生させるのは困難になります。
何も対策をせずにこの段階を迎えると、「自毛植毛」という「手術」しか自前の髪の毛を再生させる方法はなくなります。
カツラや人工毛の植毛という手段もありますが、症状が進行してからでは出来ることは限られてしまいます。
AGAの最善の対策は、症状が軽症のうちに正しい診断を受けて、早めに治療を開始することです。

【 AGAの治療薬 】

2005年に日本でもAGA治療薬のプロペシア(一般名:フィナステリド)が認可され、発売されました。保険診療にはなじまないとの判断から、自由診療での認可になりました。

「1日1錠の服用を6か月以上続けた方の90%以上が抜け毛が減ったと実感している」。

「3年以上の長期の服用で、98%の方に、AGAの改善・維持の効果がみられた」

など、プロペシアがAGAに有効であるデータが報告されています。
ただし、データからも分かるように、効果が実感できるまで6か月程度はかかります。
また2年、3年と長期服用するほど効果が表れるクスリですので、根気強く治療を続けることが肝心です。

※最新の詳しいデータは、
AGA-news
http://aga-news.jp/index.html
などを参照ください。

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※メーカー提供の資料より

 

【 皮膚科で正確な診断を受けること 】

AGAの他にも、さまざまな原因で起こる脱毛症があります。
円形脱毛症、粃糠性脱毛、膠原病による脱毛、感染症による脱毛、メンタルな問題から派生する脱毛など、脱毛にも多くの種類があります。
プロペシアはAGA以外の脱毛には効果はありませんので、治療前に正確な診断を受けることがとても重要です。
さまざまな脱毛を熟知し、正確に見分ける専門的知識を持っているのは「皮膚科の医師」です。
まずは皮膚科を受診することを強くお勧めします。

【 自由診療であることをご了承ください 】

プロペシアの処方は健康保険が適用されないので、全額自費となります。
「病気で困ったときに助け合う」のが健康保険の趣旨ですので、それに該当しないのはご納得いただけると思います。
年間10万円前後の治療費は安いものではありません。しかし適切な診断に基づいて処方すれば、大変有効な治療であることは自信をもって言えます。

【 ニセモノで失敗しないこと 】

同じ成分の薬を海外から個人輸入(業者による代行や通信販売も含む)で安く入手して服用している方がいます。実際、海外では日本国内より安くフィナステリド製剤が手に入るケースもあるようです。

しかし個人輸入で入手したフィナステリドを服用するのはお勧めしません。
海外の業者や輸入代行業者のすべてが良心的で信用できるとは限りません。
「バイアグラ」で問題になったように、ニセモノ、粗悪品をつかまされる可能性がないとは言い切れません。またニセモノの薬に有害物質が含まれている可能性も排除できません。

個人輸入や通販で健康被害が生じた場合、それはすべて自己責任ということになり、だれも助けてくれません。公的な救済制度である「医薬品副作用被害救済制度」からはもれてしまうのです。
個人輸入自体は違法行為ではありませんが、リスクを十分吟味して判断してください。

AGAの治療の際は、ぜひともAGAに精通した皮膚科医のいる医療機関で、正しい処方を受けてください。

【 「5年後の自分」への贈り物 】

これまで説明したように「プロペシア」には即効性はありません。

一部の方が期待する「夢の毛生えクスリ」でもありません。

長期的に服用すれば、多くの方に増毛効果が期待できますが、改善の程度には個人差があります。また「現状維持」の方も少なからずおられます。
それでもわたしは「プロペシア」をAGAの治療薬として自信をもってお勧めしています。

なぜならAGAは進行性だからです。

5年後の自分の姿を想像してみてください。
特別な対策を行わず、5年間が過ぎた自分のヘアスタイルです。

「5年分の変化」がそこにはあるはずです。
そのときになってから各種の育毛剤、増毛法、手術を検討するのもいいでしょう。
しかし、その時点で出来ることは限られているでしょうし、おそらく費用も高額になるはずです。

では、今後5年間プロペシアを服用した場合はどうでしょう?

非常に高い確率で「現状維持以上」の効果が期待できるのです。

プロペシアは「いますぐ増毛効果を手に入れるクスリ」ではなく、「将来の自分への贈り物」なのです。
このことを理解いただける方にのみ、わたしはプロペシアを処方しています。

きょうはここまで。
その2へ続きます。

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※28錠、60錠のパッケージがあります。

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