院長ブログ

子どもの「とびひ」

苫小牧の皮膚科医院 『たかはし皮膚科クリニック』、院長の高橋幸夫です。

昨日の苫小牧民報の9面に

子どもの「とびひ」

について書かれていました。

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※働いているお母さんには「子どものとびひ」は頭の痛い問題です

 

以下、引用

『夏になると増える子どもの皮膚病の一つが「とびひ」。飛び火のように体のあちこちに広がり、感染しやすい。神奈川県立こども医療センター皮膚科の馬場直子部長は「悪化すると治りにくいので早めに治療を」と呼びかける。(以下略)』

ここまで引用(苫小牧民報社、平成24年6月21日、第9面)

暑い季節に流行しやすい「とびひ」。
比較的涼しい苫小牧では少ないのですが、それでも小学校入学前の小さな子供を中心に、一年中患者さんが来院します。
「鼻」や「口もと」を指でいじってしまう癖がある小さな子どもは多く、こうした部位が「とびひ」になってしまうと、指を介して体の他の部位や周囲の人に伝染していきます。
正式には「伝染性膿痂疹」といい、フドウ球菌や連鎖球菌が原因の伝染病です。

通常、抗生物質の塗り薬、飲み薬などで治療します。
患部をガーゼなどで保護出来る場合は、幼稚園などの登園は可能ですが、患部を十分保護できない「顔」「耳」「頭」などに症状がある場合は、休ませざるを得なくなります。

「とびひ」にはよく「湿疹」が合併することがあり、治療を難しくします。
子どもは、単なる「とびひ」よりも、痒い湿疹と伝染性膿痂疹が合併した「膿痂疹性湿疹」と呼ばれる状態が多く、必要に応じてステロイドの塗り薬を組み合わせて治療すると早く治ることがあります。

また抗生物質が効きにくいMRSAなどの「耐性菌」が近年増えていることが治療を難しくしています。
培養検査を行い、どの抗生物質が有効なのかを確かめながら治療を行うのが「建前」です。
しかし、培養の結果が出るまで1週間近くかかることもあり、実際には、症状の変化を見ながら「手さぐり」で薬を調整する現場の医師が多いと思います。

予防としては、皮膚を清潔に保つことを心がけ、汗をかいて帰宅したら、早めにシャワーを浴びることです。
湿疹や擦り傷のジクジクしたところに病原菌が感染しますので、「アトピー性皮膚炎」や「乾燥性湿疹」の子供、「あせも」「擦り傷」ができやすい子どもは日ごろの治療、スキンケアが大切です。

ジクジクした湿疹、黄色いカサブタが付いたキズが徐々に増えていく症状があったら、早めに皮膚科を受診してください。

下記に日本皮膚科学会の一般向け解説が載っています。

日本皮膚科学会・皮膚科QアンドA 第13回 とびひ

q01-01b

 

 

 

 

 

q01-02b

 

 

 

 

 

社団法人日本皮膚科学会のサイトより引用
上記のような画像を交えて詳細に解説されています

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