アダパレンは、今あるニキビを改善し、新しいニキビをできにくくする塗り薬です。

当院では、アダパレンに外用抗菌薬や保湿剤を組み合わせて治療することがよくあります。このページでは、薬の働きとともに、当院でお伝えしている朝・夜の塗り方をご紹介します。

薬の種類や使用回数は患者さんによって異なります。実際には処方時の指示を優先してください。

1. アダパレンはどんな薬?

ニキビは、毛穴の出口が詰まることから始まります。アダパレンはこの詰まりを改善し、白ニキビや黒ニキビを減らすとともに、新しいニキビの発生を抑えます。

「治療」と「再発予防」の両方に役立つことが、当院でアダパレンを重視している理由です。

一方、赤く盛り上がった炎症性ニキビには、状態に応じてクリンダマイシンやナジフロキサシンなどの外用抗菌薬を併用することがあります。

2. 当院でお勧めしている朝と夜の塗り方

保湿剤にはヘパリン類似物質ローションなどをよく使用しますが、肌に合った市販の保湿剤を使っていただく場合もあります。

夜の塗り方(4ステップ)

洗顔 → 保湿剤 → アダパレン → 外用抗菌薬

  1. 入浴・洗顔:夜の入浴後または洗顔後、肌をやさしく洗います。
  2. 保湿剤:顔全体に保湿ローションなどを塗ります。
  3. アダパレン:額・頬・あごなど、普段ニキビができやすい範囲に薄く広げます。
  4. 外用抗菌薬:赤く盛り上がった炎症性ニキビに限って塗ります。

朝の塗り方(3ステップ)

洗顔 → 保湿剤 → 外用抗菌薬

  1. 入浴・洗顔:朝の入浴後または洗顔後、肌をやさしく洗います。
  2. 保湿剤:顔全体に保湿剤を塗ります。
  3. 外用抗菌薬:赤く盛り上がった炎症性ニキビに塗ります。

朝は通常、アダパレンを使用しません。

※3種類を併用する場合の基本例です。全員が3種類を使用するわけではなく、使用する薬・回数は診察時の指示に従ってください。

3. 薬によって塗る範囲が違います

アダパレンは、ニキビができやすい範囲に広く

赤ニキビの上だけではなく、普段からニキビができやすい額・頬・あごなどに塗り広げます。顔全体に塗る場合は、1FTU(人差し指の先から第一関節までの長さに出した量)が目安です。

目の周囲、唇、小鼻のきわ、傷や湿疹のある部分は避けましょう。塗り終わったら手を洗います。

外用抗菌薬は、赤く盛り上がったニキビに

クリンダマイシンやナジフロキサシンは、炎症のある部分に使用する薬です。顔全体や、赤みだけが残ったニキビあとに広く塗り続ける薬ではありません。

アダパレンによる刺激が心配な方、肌が特に敏感な方には、少ない量や狭い範囲から始めるなど個別に調整することがあります。

4. 使い始めの刺激症状と対処法

アダパレンを使い始めて1〜2週間ほどは、乾燥、赤み、ほてり、ヒリヒリ感、皮むけなどが起こることがあります。徐々に軽くなることが多いものですが、個人差があります。

当院では刺激を和らげて治療を続けやすくするため、保湿剤を先に塗る方法を案内しています。

強い赤み・腫れ・我慢できない刺激が出た場合には、無理に続けず、薬を洗い流して使用を中止し、医療機関にご相談ください。

刺激が強いほど効果が高いわけではありません。

5. 効果が出るまでと、よくなったあとの治療

アダパレンは数日で劇的に効く薬ではありません。十分な効果を実感するまでに、2〜3か月程度かかる方もいます。

ただし、開始後3か月以内に改善が認められない場合は、アダパレンを中止して治療方針を見直します。

炎症性の赤ニキビが減ったら、外用抗菌薬の必要性も見直します。炎症性ニキビがほぼ消失した場合には抗菌薬を終了し、アダパレンを中心とした維持療法へ移行することがあります。

維持療法は、新しいニキビをできにくくし、よい状態を保つための治療です。症状を見ながら継続の必要性を確認し、最終的には減量や終了を検討します。

6. 使用上の注意

  • アダパレンは通常、1日1回、夜に顔へ使用します。胸や背中には自己判断で使わないでください。
  • 使用中は過度な日焼けを避け、紫外線対策を心がけましょう。
  • 妊娠中・妊娠している可能性のある方は使用できません。妊娠を希望・予定している場合も医師にお知らせください。
  • 外用抗菌薬は必要な期間だけ使用します。炎症が改善したら、漫然と使い続けず見直します。
  • ほかの医療機関で処方を受けている方は、処方元の医師の指示を優先してください。

分からないことや、刺激が強くて困ることがあれば、診察時にご相談ください。

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